社会医療法人 北九州病院 RECRUIT SITE

TRAINING

教育・研修

職種別研修(栄養管理科)

栄養管理科の育成・研修について

管理栄養士

管理栄養士育成システムについて

私たちは、チーム医療の一員として専門性を発揮し、自ら率先して対応できる実践力を備えた管理栄養士を目指しており、育成には特に力を入れて取り組みを行っています。
その一つとして管理栄養士育成システムがあります。新卒採用管理栄養士は入職から半年~1年程度、管理栄養士育成プログラムに沿ったOJT研修を受けながら実務を行います。研修終了後は業務習得状況に応じて業務のステップアップを行います。
 

管理栄養士入職前研修について

北九州病院では2011年度から新卒採用管理栄養士を対象に入職前研修を行っています。研修内容は北九州総合病院にて5日間、法人の基本理念やNST、衛生管理、医療・介護制度、コンプライアンスの説明、医療従事者としての接遇の習得などを中心に行っています。また、配属先は入職前研修終了後に個々の適性に応じて決定しています。

初めての就職、特に医療専門職としての就職には不安も多いかと思いますが、研修を通して医療専門職としての心構えや準備ができ、同期入職者との絆も深まります。入職前研修を終えた管理栄養士は、それぞれの配属先で業務習得およびステップアップを目指します。

2025年度開催時の様子

  • 2025年度入職新卒管理栄養士
  • 先輩の体験談、先輩への質問
  • 研修の様子(ペアワーク)
  • 発表

入職前研修を終えての感想(2025年度入職管理栄養士)

北九州宗像中央病院 Hさん(中村学園大学出身)
 今までは学びを与えてもらう環境でしたが、社会人は様々な方面から学びを得て、自分から積極的に学びを深めることが必要であると感じました。診療報酬の改定により、管理栄養士が活躍する場が広がっていることを知りました。患者さんが入院中も退院後も適切な栄養を摂ることができるようサポートできる管理栄養士になりたいと強く感じました。
北九州総合病院 Mさん(九州栄養福祉大学出身)
 この5日間を通して社会人になる上で大切なことを学ぶことができました。マナー、身だしなみ、言葉遣いなどは基本的な部分ですが、基本的だからこそ最も重要で、これらを身につけ、周囲の方々と良好な人間関係を築けるようになりたいと思いました。心身共に健康であること、明るく元気に挨拶すること、日々自分自身と向き合うこと、この3つを特に心がけていきたいです。
 研修を通して、管理栄養士としてはもちろんですが、人として成長していける環境が整っていて、大変恵まれていると感じました。このような環境で日々学べることへの感謝の気持ちを忘れずに、自身の弱みを強みに変えていけるよう、1つでも多くのことを吸収していきたいです。
北九州八幡東病院 Kさん(中村学園大学出身)
 研修を受け、管理栄養士に必要な知識を定着させるための勉学や積極的に行動すること、また自分自身の引き出しを増やすことが自分の課題であると認識しました。研修を通して、「指摘=のびしろ」という言葉が深く印象に残りました。指摘や指導をしてもらうことは自分の成長のために必ず必要であると実感しました。社会人として、振り返りを行うことで、自分を見つめ直しながら、新たな課題を見つけ、それに向けて一生懸命に取り組んでいきたいです。
北九州八幡東病院 Oさん(中村学園大学出身)
 5日間の研修を終え、4月から社会人になる自覚が徐々に芽生えていきました。新入職員として対人関係を構築する上で必要なマナーやコミュニケーション、身だしなみを大切にし、場に応じた立ち振る舞いができるように心がけていきたいと思います。今の自分に何が大切なのか、何ができるのかを臨機応変に考え、実行できる力やよりよく仕事を進めていくための基本である「ホウ(報告)・レン(連絡)・ソウ(相談)」を徹底し、一緒に働く方々に信頼してもらい、仕事も任せていただけるように行動していきたいと思います。
北九州古賀病院 Nさん(九州栄養福祉大学出身)
 同期との初の顔合わせで少し緊張しましたが、研修でなじむことができました。5日間の研修で感じたことは、栄養管理だけが管理栄養士の仕事ではないということです。給食管理を理解することが栄養管理を行う第一歩だと学びました。また、先輩から教えていただくことで得られる学びもたくさんありますが、管理栄養士という職を自分のものにするために、主体性を持ち、自分を高めていきたいと思います。
北九州古賀病院 Nさん(九州栄養福祉大学出身)
 入職前研修に参加し、調理業務、給食管理業務、栄養管理業務についてだけでなく、社会人としてのマナーや心構えについても学ぶことができました。管理栄養士として患者さんに正しい「食」の知識を伝えるためにも、日ごろから「食」に関心を持ち、情報を得るよう努めることが大切だと学びました。研修での学びからできた目標を達成できるよう、常に学ぶ姿勢を持ち続け努力し、仕事を覚えるときは、その根幹から理解することで対応力を身につけ、どんなときもコミュニケーションを大切にしていきたいと思います。
北九州若杉病院 Kさん(九州栄養福祉大学出身)
 5日間の入職前研修で、改めて学生と社会人の違い、そして医療に関わる一員になるという自覚が持てました。面談では自分の長所・短所を振り返りました。自分を認めてあげることが成長につながると感じました。研修を通じて同期の顔を覚えることができたので、これから切磋琢磨し成長していきたいと思います。
北九州湯川病院 Oさん(九州栄養福祉大学出身)
 今回の研修で学んだ内容は大きく分けると3つあり、社会人としての心構え、給食管理業務、栄養管理業務です。栄養管理業務は主に病棟での業務が中心でした。色々なデータがありますが、書類上で必要量を計算するだけでなく、実際に患者さんと顔を合わせてお話を聞くことで、患者さんの心と健康に寄り添った栄養管理計画書をたてることができるのだと学びました。最終日の発表では、同期たちの発表を聞いて、自分に足りていないところや新たな学びに気づくことができたので、自分の力を伸ばすことにつなげたいです。

栄養士(調理職)・調理師・調理員

育成について

新入職員には育成担当の先輩が付き添い指導します。
また、調理責任者、調理副責任者、ベテランの先輩たちがサポートします。
未経験からの入職で調理師免許を取得(※2年間の実務経験後、調理師試験に合格)した先輩も多数います。未経験の方、調理師免許をお持ちでない方の応募も歓迎しています。

調理員研修会について

北九州病院では患者さまに安心安全な食事を提供するために、調理職員を対象とした研修会を開催しています。

第1回調理員研修会「新入職員研修」

プログラム

  • 社会人としての心構え(総務人事部メンタルサポート室 課長 濱崎 順子)
  • コミュニケーション~働きやすさを高める4つのパワー~(総務人事部メンタルサポート室 主任 臨床心理士 山本 登)
  • 調理職員の仕事について(栄養管理科 管理栄養士、栄養士)
 

2022年4月14日に2022年度第1回調理員研修会「新入職員研修」を開催しました。
4月1日に入職した栄養士(調理職)、調理師、調理員などが参加しました。

「社会人としての心構え」では、学生と社会人との違いや、働く上での心構えなどの講義が中心で、参加者はメモを取りながら真剣な表情で受講していました。「コミュニケーション~働きやすさを高める4つのパワー~」では、コミュニケーションスキルの強みと課題を把握し、コミュニケーションスキルのレベルアップ方法を学びました。「調理職員の仕事について」では、衛生管理や病院で提供する食事について学びました。後半は、先輩の体験談を聞き、グループワークでは同期と活発に意見交換を行う様子が見られました。

参加者の声

  • 今回の研修を通して、社会人としてどのような行動をすれば良いか、コミュニケーションの取り方を学ぶことができてとても勉強になった。
  • 学生から社会人になったので、しっかりと区別して社会人のマナー、心構えを守っていきたい。コミュニケーションでもっと前に踏み出すパワー、考え抜くパワーを身に付けたい。
  • 調理職員の仕事の重要性がわかった。新入職員としての不安などを解決できてとても良かった。
  • 入社式で同期の方々と会えなかったのでこの研修会で顔を合わせる事ができて良かった。先輩方がフォローしてくれてとても働きやすい環境であると実感しました。

第2回調理員研修会「新入職員フォローアップ研修」

プログラム

  • さぁやりがいづくりを始めよう(総務人事部メンタルサポート室 主任 臨床心理士 山本 登)
  • チームワーク、仕事の繋がりを考える(栄養管理科 管理栄養士、栄養士)


2022年6月9日に2022年度第2回調理員研修会「新入職員フォローアップ研修」を開催しました。
各施設から栄養士(調理職)、調理師、調理員が参加しました。

前半の「さぁやりがいづくりを始めよう」では、4月から現在までの、失敗したことや成功・成長したことなどを前向きにポジティブに振り返りました。メインテーマである「やりがいづくり」では、やる気・やりがいを生み出すコツや、やる気・やりがいを守るメンタルケア、コミュニケーションについて学びました。山本主任のお話にあった"やめたい"を"やりたい"に、"やりたい"を"やりがい"に!の言葉が印象的でした。

後半の「チームワーク、仕事の繋がりを考える」では、チームワークを良くするポイントや、治療食や食事形態について学びました。ペアワークでは、これからの自分像や業務で工夫している点などの意見交換を行いました。ペアワークでは、2ヵ月ぶりに会った同期との会話に笑顔がこぼれていました。

参加者の声

  • 調理現場のコミュニケーションについて「雑談力」「質問力」を高めるテクニックの具体例があり、わかりやすかった。
  • やる気、やりがいについて今まで深く考えていなかったが、今日の研修を受けて、深く自分の中で考えることができた。自分の中のやりがいをみつけたいと思った。
  • 入職1ヵ月目に比べて仕事がわかってきた。研修で学んだコミュニケーションのとり方を実践し、他の職員の方と話せるようにもなった。
  • 協調して仕事をしていく為には、どうすればいいのかを学べてよかった。コミュニケーションのとり方や、誰かを知る為には自分自身のことも知る必要があるとわかった。
  • 嚥下食等は、嚥下能力が低下するとどうなるのかまで講義があり理解できた。調理の際に重要性を意識したい。

第3回調理員研修会「育成指導力向上研修」

プログラム

  • 指導者のメンタルヘルス(総務人事部メンタルサポート室 主任 臨床心理士 山本 登)
  • 指導力アップのためのコミュニケーション(有限会社AEメディカル 鹿児島支社長 田之頭 智子 先生)

2022年7月11日に2022年度第3回調理員研修会「育成指導力向上研修」を開催しました。
各施設から管理栄養士、栄養士(調理職)、調理師、調理員が参加しました。

前半の「指導者のメンタルヘルス」では、育成・指導についての悩み、困りごとについて意見交換を行いました。講義では育成担当者自身が元気になる6つの習慣について学びました。

後半の「指導力アップのためのコミュニケーション」では、指導者の心構えや具体的なコミュニケーションスキル、アンガーマネジメントについて田之頭先生にご講演いただきました。

参加者の声

  • 他の施設の方と意見交換ができてよかった。グループワークでは似たような悩みを持っている方も多く、話し合いができる場があってよかった。
  • みんな同じように悩んでいることを知ることができてよかった。人との接し方、言葉使いなど勉強になった。
  • 自分のポジティブな面にも目を向けられるようになっていきたい。また、自分の心の癖、考え方の癖に気づき、しっかり対応できるようにしていきたい。
  • 相手の存在をしっかり認め、相手に寄り添った指導を行っていきたいと思った。
  • 「指導」には教える、考えさせる、気づかせると3つあり、それをうまく組み合わせて指導することが重要だと学んだ。自主的に考えて行動できる人材づくりを行いたい。

第4回調理員研修会「魚の調理に関する意見交換会」

プログラム

  • 魚の処理方法(各施設から発表)
  • 魚の調理に関する工夫点(各施設から発表)
  • 魚の調理に関する問題点や課題、取り組み内容(各施設から発表)
  • 質問と回答
  • 魚の臭みの原因と対処法について


2022年9月7日に2022年度第4回調理員研修会「魚の調理に関する意見交換会」をオンライン(Zoom)で開催しました。
各施設からリモートで管理栄養士、栄養士(調理職)、調理師、調理員が参加しました。

今回の研修は、2021年度嗜好調査にて魚に関するご意見(固さ、ぱさつき、におい)をいくつか頂いたため、より美味しい魚料理の提供のための情報共有、意見交換を目的とし開催しました。

研修では、各施設から魚の取り扱いや調理方法の工夫などの発表がありました。献立によって、さまざまな工夫がされていることがわかり、よい情報交換の場となりました。

参加者の声

  • 各施設の下処理や調理方法の詳しい内容や工夫点を知ることができ参考になった。
  • 魚の処理方法に関して、魚臭さをなくすため、酒を振ったり、ドリップの処理など様々な工夫をしていることがわかった。工夫を取り入れ、患者さまに本当に美味しいと言っていただけるような食事を提供していきたい。
  • 同じ献立であっても施設によって下処理や調理法に違いがあることがわかり、他施設と比較することで良い点や改善すべき点について考えるよい機会となった。提供数や患者さまの特性、設備の違いなどもあり、全施設で統一することは難しいと思うが、良いところは施設ごとに可能な範囲で取り入れ、グループ全体の給食の質のレベルアップに繋げていきたい。

第5回調理員研修会「衛生管理監査研修会」

プログラム

  • サンプリング結果、診断の振り返り、インシデント、監査の項目について(アース環境サービス株式会社 佐々木 真歌 氏)
  • 課題と取り組みについて(各施設から発表)


2022年9月26日に2022年度第5回調理員研修会「衛生管理監査研修会」をオンライン(Zoom)で開催しました。
各施設からリモートで管理栄養士、栄養士(調理職)、調理師、調理員などが参加しました。

前半はアース環境サービス株式会社の佐々木講師に今期のサンプリング結果や衛生管理の重要ポイントなどについてお話いただきました。

後半は各施設の代表者が衛生管理の課題と取り組みなどを発表し、意見交換を行いました。

参加者の声

  • 食中毒や異物混入を起こさないようにするポイントを改めて確認できたため、自施設の栄養管理科職員に周知し、より一層気をつけていきたい。
  • 入職して初めて衛生管理研修会に参加させていただいた。入職したばかりでわからないことが多く、今回の研修は大変勉強になった。
  • 今回の研修で、他施設の話を聞き、自施設のことを振り返ることができた。一つの施設で起きたことは他の施設でも起こりうること。他人事と思わず、自施設で「起こりうるリスク」を考えながら日々業務を行っていきたい。
  • この研修の中で一番印象に残っていることは「いつもと違う時の配慮が重要」ということ。例えば、機械の故障や自然災害等「いつもと違うこと」は必ず起こるため、そんな時こそ、「このような場合、次にどんなリスクが考えられるか。」を想像し対策を考えていくことが患者さまに安全な食事を提供するうえで重要なことだと思った。また、そのことを栄養士目線だけではなく、調理師目線の意見も共有し、協力することが大切だと思った。

栄養管理科では患者さまに真心を込めた安全な食事が提供できるように、日々力を注いでいます。

栄養管理科の主な取り組み、採用情報については下記よりご覧ください。

○栄養管理科について
○その他採用情報


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